IT業界-スマホとクラウドで人材不足が深刻化

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求人活況で、人材難の売り手市場が続きそうです。

レポートはHRmics編集長の海老原です。※2012/06/14の記事です。

新進企業から本家IT企業へ、求人の主役が一変

IT関連の求人状況が昨年の今頃と比べて一変している。

ここ長らくの間、IT業界で採用意欲旺盛な企業は、SNS関連やネットゲームなど、WEBサービスよりの新進企業が目立っていた。ただ、昨今のネットゲーム規制により、こうした企業の求人活動が幾分落ち着きを見せ始め、代わって、SIやインフラ系などのいわゆる本家IT企業が主役になっている。

この求人活況の裏には、以下、二つの大きな理由があげられるだろう。

一つは、スマートフォン(文中「スマホ」)の進化・普及。もう一つが、イメージ先行で実体が伴わなかったクラウド・コンピューティングが、いよいよ実体を伴って、浸透し始めたこと。

この状況を今回はレポートしていきたい。

電機設備施工関連の採用条件が大きく緩和

まず、スマホ関連だが、携帯電話の進化により、通信量が飛躍的に伸びたために、まずはボリューム対応という意味でのインフラ拡充が起きている。そして、携帯を使ったサービス提供が高度化して生活に浸透したために、たとえば通販や決済、広告やアンケートなど、さまざまな、情報の相互流通が実現した。それは、ボリュームの拡大だけではなく、セキュリティの増強やフォルトトレランス(安定性)の確保など、利用者からの要望の高まりも生んでいる。

こうした中で、NTTやソフトバンク、KDDIなどの通信キャリア、エリクソンやノキアなどの通信インフラの技術サポート企業、そして、両者の取引先などが、基地局および通信網のインフラ整備に力を注いでいる。結果、こうした通信インフラ関連のエンジニア求人が急増しているのだ。

では、通信インフラ関連のエンジニアとはどの職種を具体的に指すか。

こちらは、電気設備施工技師が該当するのだが、3月掲載の建設業界レポートでも書いたとおり、現在、この職種はすべての業界から求人が増加している。そのため、30代中盤の脂の乗った技術者は引く手あまたで、とても採用が難しい。だから、採用基準を相当緩和しているところなのだ。

たとえば、学歴は不問、年齢も20代前半の第二新卒クラスでOK、直接電気工事に携わっていなくても、機械設備を含む工事の施工管理を行った経験があれば、人物次第で採用する、といったほどだ。こうした緩和された条件でもなお、採用時の年収は400~500万円程度となるケースが多い。この領域は、それほど人材難で売り手市場となっている。

クラウドにバリエーションが増え、道筋も見えてきた

さて、もう一つの主役、クラウド・コンピューティングの方はどうだろう。

こちらは、一つのサーバを区切って、複数のクライアントで利用するVM(仮想マシン)技術の高まりと、VM技術者の増加により、利用企業が増えたと言えるだろう。同時に、クラウド・コンピューティングを提供する企業側からの提案にバリエーションが増え、利用企業のニーズにきめ細かく対応できるようになったことも大きい。

たとえば、いきなり自社サーバを捨て、共用型のサーバを利用するタイプのクラウド(パブリック・クラウド)に関して、敷居が高い会社には、まずは、自社のサーバをグループ会社に開放して共用し、システム効率を上げるクラウド(プライベート・クラウド)などを提供している。こうして、システムリソースを有効に活用し、システム投資を削減することで、クラウドの旨味を知った企業が次のステップへと進む、といった形で利用企業が増えているのだ。

ここから先も、自社サーバを処分して社外サーバを利用する場合でも、共用型データセンターの一部を自社専用に独占する(他社と共有しない)形で、インフラ投資を削減するパターン(インフラ・アズ・ア・サービス=IaaS)。インフラに合わせて、基本的なツールやユーティリティを提供し、そこに載せるソフトウェアなどは各社が自社独自に開発するパターン(プラットフォーム・アズ・ア・サービス=PaaS)。そうして最後に、ソフトウェアさえも既製品を利用して他社と共有してしまうパターン(ソフトウェア・アズ・ア・サービス=SaaS)。こうした進展ができるように、クラウド・コンピューティング自体の概念に進化が起きている。

その昔、クラウドが騒がれ始めた当初は、いきなり最終段階のSaaSの話が主流となったため、素人のクライアント企業は理解ができなかったのだろう。それが、3~4年を経て、ようやく最終形に行きつくまでの道筋が、現実的サービスとして確立された。だから、利用企業も増え始めたといえる。

さて、こうしたサービスの進化と浸透に伴い、この分野では、以下、3職種の求人が花盛りとなっている。①サーバ関連の技術者(主に、前述のVM関連)、②ネットワーク・通信技術者、③ストレージ(記憶装置)関連。もともと新しい分野だけに、職務経験者は少ない。ただ、需要はどんどん伸びている。そのため、こちらも強烈な人材不足に見舞われている。サーバ関連の運用をやっていたエンジニアならば、三次請け経験しかない場合でも、学歴不問で大手のサービサーに採用されることが珍しくない。

加えて言うならば、現時点でのクラウドの主流は、クラウドの入口(プライベート・クラウドやIaaS)に留まるクライアントが多いのだが、これで共用や外部化に免疫ができた企業は、PaaSやSaaSへとどんどん進むケースが増えていくだろう。その進化浸透に応じて、またまたエンジニアの人材ニーズが高まると予測される。

つまり、スマホ関連の対応が一段落したとしても、クラウド熱は当分の間冷めず、長期間、サーバや通信、ストレージ関連のエンジニア不足が続く可能性が高そうだ。

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