転職者アンケートから探る採用ノウハウ その3

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一回の面接でも確実な採用はできる!

転職を実現したビジネスパーソンに、転職活動全般にわたるその時々の意識や行動の決め手となった事項を調査する恒例の「転職世論調査」。今回はその中から『選考スピードの大切さ』に注目し、採用ノウハウとしてお届けしています。第3回は一次面接のみで採用合否を決定しているメーカーA社の工夫。実例をもとにご紹介します。

※「第五回転職世論調査」
実施期間:2006年2/22(水)~2/27(月)まで
対  象:リクルートエージェントの登録者で、何らかの手段で転職を実現した方2999名(うち回答者1289名*回答率42.9%)
調査方式:Webを使ったアンケート

一回・二時間の面接で採用合否を決める、メーカーA社の工夫

Q1.入社を決めた会社は、応募した中で何番目に内定が出た会社ですか?

Q1.入社を決めた会社は、応募した中で何番目に内定が出た会社ですか?

Q2.面接した会社からどのくらい連絡がないと不安を感じますか?

Q2.面接した会社からどのくらい連絡がないと不安を感じますか?

Q3.連絡の遅い会社に対してどんなことを感じますか?

Q3.連絡の遅い会社に対してどんなことを感じますか?

Q4.面接した企業から、いつぐらいまでに連絡があることを望みますか?

Q4.面接した企業から、いつぐらいまでに連絡があることを望みますか?

編集 転職成功者の半数が最初に内定が出た会社に入社していますし、面接後は三日以内に合否の連絡が欲しいと思っていることが分かります。まさに選考スピードが応募者の心を掴むと考えられますが、その"選考の早さ"を実現している会社があると聞いています。どんなやり方をされているのですか?

キャリアアドバイザー(以下CA) 面接は一回、かける時間は二時間。自動車関連製品のメーカーA社が、一度の来社で採用結果が出せる選考を行っています。上手だなぁと感心させられるのは、そのやり方です。
まず前半の一時間で人事が会社概要や人事制度の説明をし、後半一時間で配属部門が面接を行います。この後半の面接の冒頭に「今日あなたに来ていただいた理由(あなたのスキルの●●が、当社の仕事のここに活かせるからお越し頂いたなど)」を、説明します。つまり、応募者側は「この会社に入ると、どんな仕事ができるのか」が、分かり「面接でアピールすべき点や仕事に関して会社に確認しておくべき点」が明確になります。ムダなやりとりがなく双方にとって非常に有意義な面接になるわけです。

編集 なるほど。A社で自分がやることがまず分かるため、応募者はアピールすべきスキルなど強調すべきこととそうでないことが判断できる。

CA はい。これはよくあることですが、「あなたの経歴を説明してください」「強みを言ってください」「当社で何がしたいですか」…、いきなりこの質問から入ってしまうと、応募者は企業側がどこをポイントにしているか分からず、とりあえずモレがないように話しておこうと考えてしまいます。そうすると面接で確認すべき"本質"に触れるまでに時間がかったり、ポイントがズレてしまいます。結果、面接が終わった後「ピンとこなかった…」、なんてことになります。

編集 あらかじめ「面接に呼ぶ理由」を伝えることが大切なんですね?

CA 例えばエンジニアだと、応募者は転職により『技術屋』としてどれだけ技量アップできるか?に一番興味をもちます。まず「ウチでこんな仕事ができますよ。」と惹き付けることで、口下手と言われるエンジニアの方も話がしやすくなります。何より仕事の面白みが入社意欲を高め、求職者をモチベートしますのでそこは必ず企業側が伝えるべきだと思います。

編集 意外にそれをされない企業も多いということですか?

CA 面接が上手な企業とそうでない企業の格差が広がっていると感じています。A社は面接を「選ぶ側」として考えているのではなく「双方にメリットをもたらすための打ち合わせ、商談」のように捉えていると思います。ですから応募者から聞き出すだけでなく、それに必要な情報はきちんと提供しなければならないと考えています。しかも一回の機会を効率的、有意義にし、面接官は採用合否を決める決定権のある人が行う。選考結果はその日出るため、翌日には応募者に連絡することができます。
「面接に行ったけれど、結局入社して何をするのか・任されるのか分からない」という応募者って意外と多いんですよ。で、それが応募辞退や他社に入社を決める理由になってしまう。本当にもったいないと思います。

編集 選考過程に悩みを抱えている企業はA社のやり方を真似してみるのもいいですね?

CA ぜひおすすめします。他にも参考になるお話をしますと、エンジニアだと要素技術が様々な分野に生かせるケースがありますよね。自動車メーカーのB社は、当てはまる要素技術を持った応募者がいた場合、応募部門以外の責任者も面接に参加します。その時もただ黙って参加するのではなく、応募者に自己紹介します。「職務経歴書を見てあなたの持っている要素技術に興味をもったので、今回は○○部門、○○部門からも面接に参加させていただきました」という具合にです。
応募者は「この会社にはいろんな可能性がある」と感じますし、企業側は採用効率を高めることができます。そのためには人事担当の方が各部門と常にコミュニケーションをとり、応募者をどう広報していくかが大切になりますね。

編集 やはり人事は、採用の決定権のあるところとどう連携していくかが大事なのですね?

CA 選考スピードが早いのは、そこにポイントがあると思います。中身の濃い面接ができれば一度の面接でも十分なんだということをA社が証明してくださっています。求人倍率が上がって今後ますます採用難になると予測されますので、A社やB社のスピードの秘けつをぜひ多くの企業に参考にしていただければと思います。

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