転職者アンケートから探る採用ノウハウ・その4

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他の企業はこんな面接をしている!

転職を実現したビジネスパーソンに、転職活動全般にわたるその時々の意識や行動の決め手となった事項を調査する恒例の「転職世論調査」。今月はその中から『選考スピードの大切さ』に注目し、採用ノウハウとしてお届けしてきました。最終回となる第4回は、選考スピードだけに留まらず面接で印象に残ったこと全般についてお届けしたいと思っています。「他社の面接ではこんなことが行われている」…。日々求職者と接しているキャリアアドバイザーの話しを交えてご紹介します。

※「第五回転職世論調査」
実施期間:2006年2/22(水)~2/27(月)まで
対  象:リクルートエージェントの登録者で、何らかの手段で転職を実現した方2999名(うち回答者1289名*回答率42.9%)
調査方式:Webを使ったアンケート

「面接時の名言・迷言」について

転職者アンケートから探る採用ノウハウ・その4

編集  転職活動全般に渡るアンケートを行った結果、面接などの選考過程で「嬉しかったこと」「頭にきたこと」がたくさんあげられました。求職者と接していて気になることはありますか?

キャリアアドバイザー(以下CA) 今回、選考スピードについてお話をしてきたわけですが、選考結果が不採用の場合にこそ早め早めに通知をすることが大切だと感じています。採用したい人にはすぐ連絡するけれども、そうでない人は放っておく。意外とこのパターンが多いからです。選考結果を待ちに待たされたあげく不採用だった。こうなった時、求職者は本当につらい。その会社の商品からよいイメージを感じないでしょう(苦笑)。

編集 お互いのニーズが合致してこその転職成功。不採用になるのは仕方ないことですもんね。とにかく次の行動に移れるよう早く連絡をするのは、自分が応募者だったら望むことですよね。今回のアンケートでも、こんなコメントが寄せられています。
◎忘れた頃に面接の通知があった。
◎書類選考で1カ月近く結果を保留された挙句、だめだった。
◎内定の連絡、入社までの時間がかかりすぎる。

CA コンシューマ系の企業は応募者イコール消費者なので対応に慣れている場合が多い。しかしB to Bのビジネスをしている企業は応募者に対する「おもてなし」になれていない傾向を感じます。 応募者にマイナスイメージを与えてしまうことが少なくありません。「電話対応が横柄」「面接官が部署も名前も名乗らない」…。こうしたことで入社意欲をなくしたという求職者が結構たくさんいるんです。

編集 「面接で頭にきたこと」にこんなことが挙げられています。
(弊社求職者アンケートからの声:業界不問)
◎面接官が携帯電話のメールを見ている。
◎面接中にタバコを吸いながら偉そうなことをいう役員がいた。認識を疑った。
◎面接が刑事事件の取り調べ、尋問のようだった。
◎面接開始を30分待たされたのに何の説明もなかった。

CA 「大丈夫だろう」とそれほど企業側が意識していないことが、応募者には非常にイヤなことだったりします。逆にちょっとした配慮が高感度アップにつながることも。これは1話でもお話しましたが「お茶が出てきただけ」で感動したエンジニアがいるほどです。5社面接に行って1社だけお茶が出た。お茶って緊張して乾いたノドを潤してくれ、気分を落ち着かせる効果もあります。例えば社員のためにもいろんな種類のお茶を置いておいて、面接に来た人にも出してみる。「リラックス効果のあるハーブティを入れてみたのですがお好きですか? どうぞ召し上がってください」なんて言葉を添えたら「心配りができる会社だな…」なんて気分にさせるかもしれませんよね(笑)。

編集 それ、素敵ですね。私たちが企業訪問をさせていただく際、受付やすれ違う社員の方の印象がよかったり、長い商談になってしまってお茶を入れ替えていただくことがあると感動しますもんね。「この会社はお客様のことを大切にもてなす会社だな。企業のPRポイントになる」と。では面接のおもてなしが上手な会社の例を挙げていただくと?

CA 応募者のスキル、キャリアで魅力的なところは、言葉にしてはっきりと伝えるといいですね。

編集 アンケートにも「今まで頑張ってきたんだね」と言われ嬉しかったというコメントがありました。「e(いい)メールですが、採用のお知らせです」なんて駄洒落も、合格のお知らせの時には嬉しい言葉として残っているようです。

CA 面接で「これから一緒に頑張っていきましょう」なんて言われるのも嬉しいですよね。でも、この言葉は注意が必要です。「合格だな」と思っていたら後に不採用の通知が来たとなったら大変です。「最終面接で社長と握手したのに不採用だった」なんてこともあったり。過剰な期待をさせるのは選考過程ではNGです。

編集 面接で困ってしまう質問をされる方も多いようです。
(弊社求職者アンケートからの声:業界不問)
◎ウエストのサイズを聞かれた。
◎現在の友達の人数を聞かれた。
◎なんだか分からない商品があったとして、それを売れと言われたらどうする?
◎30年後のビジョンは?
◎いきなり「質問はない?」と聞かれた。
などです。

CA 3年後どうなりたいかでなく30年後ですか? 面接官は答えられるのでしょうかね? 意図が見えない質問をしたり、聞いてはいけないことを質問してしまう方もまだまだ多いようです。家族構成・血液型・出身地・結婚についてなどなど聞いてはいけないことがありますから、それらは予めレジュメを作るなどして、面接を行うすべての方に配付して認知しておいて頂くといいと思います。

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