次世代を担う若手人材の採用の中でも、近年、経営企画、事業企画といったビジネス作りの中枢を担うポジションの採用が活況になっています。企業間競争に勝つために欠かせない戦略系スタッフの採用に、企業はどのような工夫を行っているのでしょうか。
日々、企業の採用課題解決に取り組む人材紹介サービスのリクルートエージェントのアドバイザーに、採用企業の実例を聞いてみました。
経営企画や事業企画の職種だけでなく、「営業部門」の採用にも"経営者志向であること"を求め、継続的に採用活動を行っている企業があります。その会社は、製造業に新しいビジネスモデルを導入し、国内から海外へとマーケットを拡大している成長企業。ビジネス界では有名ですが、社会経験の少ない若手や異業界で働く若手は、当社で求人案件としてご紹介するまで「知らなかった」という方が殆どです。
しかし、事業や仕事内容を説明すると、たくさんの求職者が興味を持ち、会社説明会や面接に臨まれます。
面接がかなり特徴的です。30分間隔で面接官が入れ代わり、合計5人が応募者に会います。そして面接終了後、面接官全員が集まって応募者に対する評価を行います。全員の意見が一致した人物が内定となるわけです。採用条件は企業独自で数年に渡り試行錯誤の上作り出したコンピテンシーで、数字などで測れる能力ではないため非常に判断が難しいものです。そのために複数の社員の目を通して内定者を決めるというプロセスを導入しているのです。
いえ、どの企業もするごく普通の質問をしていると思いますよ。「転職理由」「弊社への応募理由」「今までやってきた中で工夫したこと」「自分が何かを変えたなどの経験」「数字へのこだわり」…。これらは多くの企業が面接で聞かれますよね。この会社も同じです。ただ、転職理由や応募理由が曖昧だったり、事実でないことを応募者が答えると、話のつじつまが合わなくなってきます。そういうところを5人の面接官が冷静に見て判断するのです。
実際に採用した人物には「複数の店舗立ち上げに携わり、スタッフのマネジメントや損益管理など経営とは何かを把握している人」「金融コンサル業務を通して論理的思考とファイナンスのスキルを磨いてきた人」「競合厳しい通信業界で事業企画から運営までを行ってきた人」などがいて、他業界から積極的に人材を迎え入れています。培ってきた経験や能力はもちろん、今後、仕事を任せることでさらに成長するであろう可能性(マインド)も採用の際には大切にしているといいます。
業界未経験者が活躍できる理由として1つお伝えすべきことがあります。「営業上ビジネススキーム(事業の枠組み)が確立していること」です。その企業によると、ビジネススキームが理解できれば備えている経営センスを以って早い段階でひとり立ちができるといいます。ですから採用プロセスが非常に大切になり、人的投資を惜しまないとも話します。そしてその結果、自分自身も成長したいという集団が形成できると考えていらっしゃいます。
常に5人の面接官を配備するのが難しければ、「ここぞ」という時の採用には“○○○プロジェクト”を立ち上げ人的投資をしていくのも一つの方法です。自社独自の採用方針・採用ノウハウが少しづつでも蓄積されていけば、「他社が真似のできない」採用ノウハウを築くことができると考えます。
●採用成功ナビの2つの特長
最適な採用手法をご提案!
様々な企業が自社に合う
人材の採用に成功している
豊富な採用実績!
多岐にわたる採用事例から
自社に似たケースが探せる
すぐに採用を始めたい方も。まずは相談してみたい方も。
ご相談は無料ですので、お気軽にお問い合わせください。
中途採用情報メルマガ(無料)を定期的にお届けします。
貴社の事業成長に少しでもお役に立てられれば幸いです。