電車で席を譲る。みなさんはよくされるほうですか? それとも、気持ちはあるけど行動にできない、そんなタイプですか?
先日ちょっと困ったことがありました。ふと視線を上げると、妊娠中と思わしき女性が目の前に立っていたため席を立とうとしました。しかし、改めて見てみると、ただ単に体格がよいだけにも見える…(スミマセン)。結局、一旦浮かした腰を元に戻し、読みかけの本に再び視線を落としました。みなさんはこの行動を、どう思われるでしょうか?
相手のためと思ってやったことが返って相手を困らせてしまったり、あるいは怒らせてしまったり。こちらの気持ちを違って受け取られてしまう事が社会生活の中にはままあります。人材採用の場面にも、実は同じことが言えます。
「人事はサービス業」。IT関連事業を運営する会社の人事・Bさんは、この考えの持ち主。毎日忙しく、朝から夜まで採用の最前線で働いています。そして自らも転職経験を持つため、個人の転職活動の大変さというのもよく理解している人事です。「転職者の立場になってサービスをしよう…」。しかし、この相手への思い・配慮が、意外な失敗を招いてしまいました。
それは面接の設定時間。「どうぞ業務が終了してからいらしてください。22時スタートでセッティングしておきますよ」。電話で応募者に面接日時を知らせたBさんにとって、それは最大限相手に配慮したサービスでした。しかし、面接に訪れた応募者は、22時になっても煌々と灯りがついたオフィス、その時間にハツラツと登場したBさんの姿を見て、たじろぎました。
転職活動をしている人の中には、在職中で激務をこなしながら面接に訪れるという方が少なくありません。離職というブランクを作りたくないし、あまりにも忙しすぎる仕事環境から離れるためにも早く転職先を決めたい、そういう転職理由もあるからです。Bさんとの面接に訪れたのは後者でした。そして「この会社に転職したらまた激務が続くな…」。そう心の中で判断し、面接後に応募取り消しの連絡をするという結果になったのです。
別にBさんが勤める会社は、みんなが毎日深夜残業をするという会社ではなく、もちろんBさんも毎日この時間帯から面接をしているわけでもありません。あくまで相手の仕事状況を把握した上での配慮だったのです。しかし今回は、その配慮が裏目に出た…。
もちろん、もし応募者が違う人物であったら、Bさんの対応は心から感謝され、採用活動は上手く進んでいたかもしれません。しかしサービスは相手あってのもの。限度というものがあり、何でもやってあげることが相手のためになるとも限らないのだ、と、Bさんはこの事例から学んだとおっしゃいます。
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