求人増加の中でも埋もれない「キラリと光る求人情報」をテーマに、求職者の目線を意識した書き方について考えていきます。今回は「求める能力」編として、実際に書き方の「良い例」「悪い例」を記載しながら、応募喚起に繋がる求人情報作りを考えていきたいと思います。
求人票の「求める経験・能力」欄は、早く言ってしまえば求職者にとっての応募資格欄。ここの表記を間違えると、本来応募して欲しいはずの求職者を対象外としてしまう事にもなりかねないので、十分な配慮が必要です。またこの項目は、求職者が仕事内容欄と併せて見る項目。「なぜこの経験や能力が必要とされる」のか、仕事内容との整合性がある事が大切です。
・悪い例
【募集職種】営業
【求める経験・能力】営業経験が○年以上ある方。英語力必須。
・良い例
【募集職種】営業
【求める経験・能力】
■営業経験がある方。出身業界は問いませんが、経営層への営業が中心となるため、法人営業経験のある方は歓迎します。
■初級程度の英語力がある方、または学ぶ意欲をお持ちの方。※社内のコミュニケーションで英語を使用する場面があるため
例えば上記に示した英語力に関するコメント。悪い例では、まるで上級の英語力が無ければ通用しないように見えます。しかし実際は社内のコミュニケーション、いわゆる身内で使う為に必要なものだとしたら、やはり良い例のように分かりやすく明記し、より多くの営業経験者に門戸を広げるほうが求人票としては正解でしょう。
業務経験年数に関しても同様の事が言えます。
「最低でも3年の経験は欲しいな」などと、つい感覚で言ってしまいがちですが、業界や在籍企業、個々の力によって人材が身につける能力には差が出てきます。より多くの人材、ミスマッチにならない出会いを大切にする場合は、経験年数にこだわるよりも、例えば「法人営業経験、特に経営陣に対する商談経験」のように、業務内容ベースで表記する事をお薦めします。
また、デジタルに求める経験・能力と併せて、業務の特徴、進め方を表記しておく方法があります。
・良い例
【募集職種】機械設計技術者
【求める経験・能力】
機械工学の知識を有し、CAD(2Dまたは3D)による設計経験がある方。
※プロジェクト管理がメイン業務になるため、実設計能力よりも開発プロジェクトの運営、社内外関係者との調整・折衝能力を重視いたします。
こう表記すれば、CADによる設計経験は必須であるものの、設計エンジニアというよりはプロジェクトマネージャーに近い仕事であり、その能力が必要だと求職者は判断出来ます。
必ずしも「経験○年」「○○○の実務経験」のように、言い切り型で書く必要はなく、よりオリジナルな表記方法にしていけばいいのです。
「求める経験・能力」欄で重要な事は、それを見た求職者が“企業から手招きされている”と実感出来る事です。それは「○○○の経験者」というコメントからよりも、「その経験を求める背景・理由」からの方が強烈に感じる事が出来ます。今後、求人情報を書く機会がありましたら、上記のような※印部分をあえて設け、その募集らしいトピックス事項を加えてみてください。表記に配慮を加える事で、意外な分野からピッタリの人材が現れるかもしれません。
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