オフィス内でほとんど完結できる事務系の仕事。ましてや転職経験がなく在籍企業のことしか知らないとなると、やはり体験したことのない他社の事業や働く環境について具体的に想像するのは難しいものです。
そのため求人活動を行う際は、「どんな仕事を・どんな人たちと・どんな環境ですることになるのか」、その企業ならではの具体的情報を提供していくことが大切です。そこで、会社紹介に独自の工夫をしているMさんのノウハウをご紹介したいと思います。
前任者が作成した募集要項に書かれていたのは以下の内容でした。
募集職種/経理(急募)
仕事内容/伝票処理・現金出納から月次・年次決算、税務申告などの経理全般。
事業内容/水産物の輸入・販売。
従業員数/28名(経理部門は2名)
Mさんは思いました。
「この仕事内容ならウチじゃなくてもできるよなぁ」。
そこで、募集要項の裏側にある募集背景、実際の仕事を紹介するレポートをまとめたのです。
『みなさんも一度は行ったことがあるであろうファミリーレストラン○○○。12月の新メニューとして出しているエビフライ、もう食べましたか? あれは当社でアイデアを出し、材料調達から加工までを行い納品しています。社内で商品開発会議を開き、試作品を作りコスト計算を行いました。その後、営業がベトナム、タイ、中国に飛び、現地の加工場で試作品と同じレベルで量産ができる体制になったことを見届け、帰国してきたのです。
さて、当社の経理には、これまで「幅広く仕事を任されたい」という人ばかりが入社しています。当然よく商品開発会議にも顔を出し、メニュー案を発言してくれます。時々グッドアイデアも飛び出しますが、そればかりではありません。経理的視点でどんどん首を突っ込んでくれるのです。「コスト的に安価だったワサビと塩をドッキングさせて、エビフライの新しい味を提案したらどうですか」などと。こんな感じでみんなで仕事をしていますので、海外取引で発生する為替のこと(決済時期や円とドル決済のどちらがいいか)なども、経験の浅い若手であっても必死に考えてくれます。
実はそんな当社が、株式公開のための準備を進めることになりました。「株式公開に関する実務経験はない」という方でも「やってみたい」という経理経験者なら大歓迎です。なぜなら、現在の経理も営業も多くはこの業界を知らず、また仕事経験も浅い時期に入社し、ここで経験を積んで“できる人”になってきているからです。
千代田区の小さなビルを本社とする当社ですが、大手総合商社の○○○商事出身の社長が独立して設立した会社。今も社長が面接をさせていただいています。
従業員28名で120億円! これって、はっきりいってウチの自慢なんです。』
いかがでしょう?
なぜ「経理」が必要で、この会社のいう「仕事の幅」がなんなのか具体的にイメージできると思いませんか?
「従業員28名」の会社でも活気と安心感が伝わりませんか?
Mさんは「おもしろそうな仕事だ」と思ってもらえないと採用活動ははじまらないといいます。とにかくわかりやすい言葉を使って具体的に仕事のことを相手に伝える。時には文章で、直接で会えるのなら言葉でわかりやすく。「へんに格好つけようと思うから言葉が出てこないんじゃないのかなぁ」。そうおっしゃるアピール上手な人事Mさんのノウハウを、今回も少しだけご紹介しました。
もちろんこの手作りレポートは、人材採用のあらゆるシーンで活用できます。たとえばエージェントに求人依頼をする場合は、それを渡せばエージェント担当者の理解がより一層深まります。転職希望者にそのレポートを直接見てもらい、応募喚起につなげることもできます。その他、求人広告に使ったり、自社ホームページに掲載したり、それを元に面接で仕事内容を説明をしたり…。様々な場面で役立つ資料となるのです。
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