転職者アンケートから採用の達人技を学ぶ

このエントリーをはてなブックマークに追加

転職者の生の声をもとに、今後の採用場面で役立つ情報をまとめました。

リクルートエージェントでは、2005年5月26日から8日間にわたり、転職を実現したビジネスパーソン3154人を対象に「転職世論調査」を行いました。転職活動全般にわたる、その時々の意識や行動の決め手となったものを調査していく中で"企業の採用現場""応募者への対応の様子"が浮き彫りとなるコメントも得ることもできました。ちょっとした気配りで応募者の心をガッチリと掴む人事担当者、一瞬の行動で応募者を不安にさせてしまう面接官…。

[回答者プロフィール]
男性......79%・女性......21%
未婚......59%・既婚......41%
(21~25歳...11%・26~30歳...42%・31~35歳...28%・36~40歳...11%・41歳以上...8%)

転職活動全般を通して「うれしかったひとこと」

転職者アンケートから採用の達人技を学ぶ

選考過程にいる応募者は、内定によって“自分が認められる”まで落ち着かない毎日が続きます。中でも特に緊張する面接現場では、企業側からの一言、態度によって大きく気持ちが揺さぶられるものです。

「お前、面白い奴だな」
ちょっと言葉は乱暴ですが、これは転職者が自分を評価されたと感じうれしかったというひとこと。企業側が飾らない本音をつぶやいたことで、面接の場が一気に和やかになっていく様子も想像できます。他にも
「君に出会うのには時間がかかったよ」
最終面接を行う会議室に案内してくれた人事が発した
「大丈夫だよ。頑張ってね」
「面接前に人事の方が面接官の役職を教えてくれた」
など“その会社で働く人達の人柄”の人柄反映する言葉や行動が、応募者のモチベーションを上げることが伺えます。

また、面接終了後の気配りとしてうれしかったことに
「自宅の最寄り駅までのいちばん近い帰宅ルートを教えてくれた」
などもありました。この会社に応募してよかった。そう応募者が実感したというコメントの数々。今後の採用場面に応用してみてはいかがでしょうか。

転職活動全般を通して「頭にきた出来事やひとこと」

うれしいひとことがある一方で、面接を境に一気に応募意欲が薄れるばかりか、思わず応募取り消しを決心したというケースも少なくありません。
「質問に答えている最中に経歴書にバツを書かれた」
「何の職種での面接だっけ?と聞かれた」
「一人の面接官が途中で席を立った」
など、面接官の態度で会社のイメージが悪くなったという応募者。他にも、現職で忙しい仕事を調整しながら面接に臨んだにも関わらず
「遠方から来て2分の質議応答。ならわざわざ呼ばないでほしい」
「指定の時間に行ったのに1時間以上待たされた」
「エンジニア採用なのに一度も技術担当が出てこなかった」
といった失望のコメントも数多く挙げられています。
また郵便や電話に代わって頻繁に利用されるようになったメール。連絡手段の使い分けを間違うと、思わぬイメージダウンになることも。

「メールのやりとりでは人柄が伺えないと電話を連絡手段としてきた企業が、不採用の結果だけはメールで送ってきた。最後まで電話でやりとりをしたかった。」
といったご意見も寄せられています。やむを得ない事情の場合はその理由を応募者に伝え、納得してもらうことも大切。選考過程には双方に不利益とならない配慮が必要です。

面接でされた「回答に困る質問」

いわゆる“圧迫面接”を行ったり、奇抜な質問などをあえてぶつけ、応募者のストレス耐性や対応力を見る企業も増えています。こうした状況をある程度覚悟し、面接対策などを行った上で臨む応募者がほとんどとはいえ"どう考えても質問の意図が分からない"混乱したとの感想も寄せられました。
「突然、クイズを出された」
「マンホールはなぜ丸いのか?」
「スラムダンクの中で誰がいちばん好き?」
「友達と親友の違いは何ですか?」
などがそう。話の前後が分からないので必ずしも奇抜と言い切ることはでませんし、もしかするとクリエイティブ力、観察力、社風に合うかなどを見ているのかもしれません。しかし"質問の意図が理解できない状況"では、応募者は自分の考えを正確に答えるのは難しかったことでしょう。そういう意味からも"質問の背景にあるもの"を応募者に感じ取らせる一工夫が欲しいところです。

たとえば、面接に来る応募者が事前にどの程度企業研究をしているか、その度合いを確認するために
「弊社のホームページを見た感想、改善点などを挙げてください」
と聞く会社があります。前出の質問は、確かにそうした問いとは異質な感じがし、応募者が頭を抱えるのも理解できるような気がします。

面接で大切なのは、固定概念や先入観を持たずフラットな状態で応募者の事実(キャリアや志向など)を確認していくこと。“選考者の主観”でしか判断できない材料を集めるよりも、“選考に携わる全員が共通のものさしで測れる”質問と答えのキャッチボールができると、面接効果も上がると考えられます。

このエントリーをはてなブックマークに追加
ページの先頭へ

●採用成功ナビの2つの特長

最適な採用手法をご提案!

様々な企業が自社に合う
人材の採用に成功している

採用方法の紹介を見る

豊富な採用実績!

多岐にわたる採用事例から
自社に似たケースが探せる

採用成功事例を見る

お申し込み・お問い合わせ・ご相談はこちらからお気軽にどうぞ!

採用サービスのご利用について

すぐに採用を始めたい方も。まずは相談してみたい方も。
ご相談は無料ですので、お気軽にお問い合わせください。

0120-98-3046 9時~18時 (土日祝日を除く)内容は正確を期すため録音しています

ご相談・お問い合わせはこちら

メールマガジン(無料)について

中途採用情報メルマガ(無料)を定期的にお届けします。

  • ・求職者の詳細な職務経歴情報が閲覧・検索できる
  • ・中途採用に役立つ最新情報や採用の秘訣などをお届け

貴社の事業成長に少しでもお役に立てられれば幸いです。

無料メルマガお申し込みはこちら