匠の技術を所有するスペシャリストや、マーケット創造・開拓が得意なスペシャリスト。事業の核となれる人材は、攻めの経営戦略を実行するために企業が熱望する存在です。しかし、いざ「人材を募集しよう」という段階になると、「求める人物像の設定」が非常に狭く、業界内外に広がるベストマッチングの機会を失っているケースが少なくないようです。
大手輸送機メーカーが本格的な日本進出を目指し、営業部長を募集した時のこと。当初、同社は「同業同職種の経験者」を探していました。しかし狭い業界で経験者は限られた存在。そう簡単に転職してくれる人ばかりではありません。しかも"営業"とはいえ、その仕事内容は輸送機の開発・生産から納品までの一大プロジェクトを動かしていく部長職。要望されるのは、ターゲット顧客一社から「どれだけ技術・生産面の要望を聞け、それを上回る提案ができるか」ということでした 。
採用活動を継続しながらもなかなか決定に辿り着かない同社の悩みを聞いた時、リクルートの採用支援サービスとして提案したことは、一度、業界外に視野を広げてみませんか? ということでした。「大手メーカーで輸送機技術に限りなく近い仕事をしていた人も対象になるのではないですか?」、「しかもエンジニアとして開発経験があり技術コンサルティングができる人物のほうが、かえって顧客開拓を得意とするセールスよりも適切とはいえないでしょうか?」
この提案によって「他業界のエンジニアにベストマッチな対象者が存在する」と知った同社は、大手重工業で複数の大型プロジェクトを走らせた経験豊富な人物と出会い、とんとん拍子で内定まで進めることができました。同社は何か月も採用に至らなかった部長職の適任者が業界外に存在したことに驚き、また、営業ではなく技術コンサルタント出身者が適任であったことも新たな発見となったようです。
食品製造機器メーカーの募集でのこと。ある食品を、複数の微妙な固さの違いで何種類も製造できるようにする。そのために新しい製造マシンを開発することが課題でした。製造技術のリーダーとして迎え入れられたのは、大手自動車メーカーの出身者。自動車を動かす機械の構造と食品製造機の機能に共通の原理が利用されていることを見い出したことが、マッチングのポイントとなりました。
スペシャリスト採用のコツは、まず「コア技術」に注目してみることです。技術開発の原理・原則が共通、構造が共通といったように応用が可能な分野であれば、異業界の技術の匠が企業の課題解決に貢献してくれる可能性大なのです。そうした匠を発掘し必要とする企業とのマッチングに貢献する。それが私たち採用支援サービスの役割・使命だとも考え、今後、より多くの採用現場に貢献していかなければとも思うのです。
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