スペシャリスト志向の人にとってのジョブローテーションや社内公募制は、専門性を磨くこととは関係のない邪魔なものかもしれません。しかし、歳を重ねるのと同時に体力的に辛くなり、ずっとこの仕事をしているのでは先が見えないと不安になる仕事も、世の中には数多く存在します。野球選手?サッカー選手?いやいやYさんは大手OA機器販売会社の社員。転職の理由は5年後、10年後の仕事が想像できる環境に身をおくことでした。
サービスエンジニアという仕事をご存知ですか?会社で働く人ならばその仕事をだいたいはイメージできますよね。コピーやプリンタなどのOA機器の調子を定期的にチェックに行き、急な故障やトラブルで連絡がくれば、なるべく早めにその企業に出向いて対応する。たとえばそんな仕事です。私はこのサービスエンジニアという仕事に就いて3年目に、同業、同職種に転職しました。
スーツを着て、修理道具の入った重たい鞄を持って、あっちこっちに出向く。私はまだ若いので大丈夫なのですが、さすがに熱い夏などは体力的にも辛いことがあります。歳を重ねていって、それでもこの仕事を続けていけるか?と考えると、不安になるときもありました。それで転職活動をはじめたのです。
しかし、転職した先は同業、同職種。実は転職した会社は、キャリアパスについて具体的にプランがある会社だったのです。仕事で成果を出していればマネージャー職に就けるし、他にジョブローテーションの制度もあります。他の職種を経験することで新たな自分の適性のようなものを発見する機会もあるので、大変よい制度だと感じました。実際、頑張った先輩たちはセールスエンジニアや品質管理、マーケティング職などに転身していたりします。
実はこうした情報を面接時に人事担当の方から説明を受け、在籍していた会社と比べて断然将来にビジョンが持てると感じて、転職を決意したのです。担当する製品が変わっても技術には強いサービスエンジニアですから問題ありません。短期間で即戦力となれました。
もちろん今現在の仕事は、前職とそれほど変わりません。しかし、今、頑張ることで道が開ける、将来また新たな知識や経験が構築できる職種に就けると思うと、毎日の業務にも自然と力が入ります。面接の時にこのキャリアパスについて聞く事がなければ、きっとこの転職は実現していなかったでしょう。そして他の業界、他の職種を目指して、今も転職活動が続いていたかもしれません。
スポーツ選手がプレーできる期間の短さを考慮しながら契約更改をし、第二の人生について不安を持っているという気分がよく理解できます。たとえば野球選手でも球団に残れるのはほんの一握り。解説者などで野球の世界から離れずに済む人もほんの一握りです。私たちもスポーツ選手ほど特殊でないにしても、似たようなそういう不安があることを企業側には知っておいて欲しいです。また、そこに配慮がある会社ならば、社員が元気にイキイキと働けるし、それが結果的に企業の活性化にもつながると思うのです。
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