採用力を高める面接-応募者と現場面接官を繋ぐ人事の役割

このエントリーをはてなブックマークに追加

人事担当者が少しアドバイスするだけで、応募者の印象は劇的に変わるのです。

企業と応募者の重要な接点である面接は、「人材を見極める」だけでなく、優秀な人材を確実に採用に導く為の、非常に重要な役割を果たす場面です。こちらで改めて、変わりゆく面接事情、そして採用力を高める面接手法について考えてみたいと思います。今回も、弊社において「面接力向上セミナー」講師などを勤め、モーニング誌(講談社発行)連載中の『エンゼルバンク』にて『カリスマ転職代理人による転職模擬面接』コーナーの取材対応もしているアドバイザーへのインタビューを交えてお送りします。※2008/04/17の記事です。

◆取材協力-------------------------

細井智彦
キャリアアドバイザー、マネージャーを経て、現在は2万人以上が受講した「面接力向上セミナー」や、「企業向け面接セミナー」をはじめとするサービスの企画・講師を努める。近著『転職面接必勝法(講談社)』。

及部和香
大手広告代理店の営業を経てリクルートエージェント入社。キャリアアドバイザーを経験後、現在はキャリアアドバイザー支援部門においてサービス改善提案を行う。
-----------------------------------

面接に臨む応募者にかけるべき、たった一言

入社者が味わうギャップ -転職者の生の声-

複数企業の面接に臨む応募者は、人事担当者や現場面接官から受ける印象を、転職先決定の重要なポイントとしています。
そこで重要となるのが、採用のプロともいえる人事の役割です。前回、現場面接官がそもそも嫌われるような態度をとれないように、ソファのある部屋での面接を止めた企業があるというお話をしましたが、他にも様々な配慮をすることによって採用力を高める事ができるといいます。

『これは私たち自身も最近気づいた事なのですが、いわゆる企業側の高飛車とも取れるような態度には理由があるんですね。一旦採用を決めたら絶対にクビにするような事は出来ない。採用したからには一生面倒を見る。特に役員面接に見られがちな上から目線な態度は、企業側のこうした責任感の裏返しなんです。』

『しかし、もちろん応募者側はそんな見方はしてくれません。そこで大切なのが、そうした役員と応募者の間に立つ人事の気遣いです。例えば役員面接に臨む前に、応募者に面接の意図について説明しておいたとしたらどうでしょう?「当社の役員は、一生を共にする仲間として採用を考えています。ですから厳しい質問もあると思いますし厳しい表情を見せる事もあります。しかしそれはあなたの評価が低いという事ではありません。」もしこの一言があったら、面接に臨む応募者の見方は180度変わるはずです。』

人事の配慮で改善することもたくさんある

こんな習慣が出来た企業もあるといいます。
面接を行う会議室のテーブルに、挨拶文を添えた会社パンフレットや社内報を置いておくというものです。A4用紙に書かれた挨拶分には「○○様へ。本日はお忙しい中、ご来社頂きありがとうございます。お待ち頂く間、よろしければ弊社パンフレットをご覧ください。」
これによって応募者は自分が歓迎されていると感じるばかりか、業務に追われがちな現場面接官が数分遅れたとしても、それが面接のダメージになる事が無くなったというのです。

『携帯電話を持ち込む場合もそうですよね。もし面接で応募者がかかってきた電話に出たら面接官はどう思うでしょうか?面接官が企業側も電話に出るというのは、それと同じ事をしていると考えたほうがよいでしょう。重要な連絡を待っていてどうしても手放せない場合は、挨拶を済ませた後すぐに説明して、了解を得ておく事が大切でしょう。』

実は現場面接官は、悪気無く嫌われる行動をとってしまう事が殆ど。「自分が見られている立場」という感覚が薄い為、つい普段の習慣や表情をあからさまにしてしまうのです。つまり、的確な指摘さえあれば変えられる事のほうが多い為、人事のアドバイスによって防げたり、改善できる事が沢山あるのです。

現場面接の実態を把握し、よりよい場作りを

また加えて言えば、「ほめる面接」というのも採用力アップに奏功するとのこと。「こんな経験をされたのですね。とても大切な力がついたと思いますよ」と、こんな一言があるだけで、応募者の入社意欲は一気に高まります。なぜなら、在籍企業で評価されない事が面接で評価される訳で、応募者の承認欲求が満たされる事になるからです。

『面接に入る前に、今回の採用主旨、求める人物像をきちんと説明するというのはとても良いやり方だと思います。応募者が内定を獲得した時に、つまり応募者にとって自分が何を評価され内定に至ったかが分かる為、内定を誇らしいと感じる事が出来るからです。それが、志望意欲の向上、そして入社へと繋がっていきます。』

人事担当者がどんなに素晴らしい広報マンの役割を果たしても、現場面接で行われている実態を掴みきれていないと採用効果は半減してしまいます。ぜひ人事の皆様には現場面接に立ち会い、実態を把握する事をお薦めします。

次回は、事例に見る良い面接・悪い面接についてご紹介します。

このエントリーをはてなブックマークに追加
ページの先頭へ

●採用成功ナビの2つの特長

最適な採用手法をご提案!

様々な企業が自社に合う
人材の採用に成功している

採用方法の紹介を見る

豊富な採用実績!

多岐にわたる採用事例から
自社に似たケースが探せる

採用成功事例を見る

お申し込み・お問い合わせ・ご相談はこちらからお気軽にどうぞ!

採用サービスのご利用について

すぐに採用を始めたい方も。まずは相談してみたい方も。
ご相談は無料ですので、お気軽にお問い合わせください。

0120-98-3046 9時~18時 (土日祝日を除く)内容は正確を期すため録音しています

ご相談・お問い合わせはこちら

メールマガジン(無料)について

中途採用情報メルマガ(無料)を定期的にお届けします。

  • ・求職者の詳細な職務経歴情報が閲覧・検索できる
  • ・中途採用に役立つ最新情報や採用の秘訣などをお届け

貴社の事業成長に少しでもお役に立てられれば幸いです。

無料メルマガお申し込みはこちら