どんなに科学が進歩しようと、“カン”を信じ頼りにすることが多い私たち人間。確率である程度の選択はするにしても、最終的に自らの決断を迫られた時にはやはり経験に基づいたカンを大切にする。そうすることで納得もできる…。読者のみなさんにも思い当たる場面が、これまでたくさんあったのではないでしょうか。
企業が応募者から送られてくる応募書類を見て「ぜひ採用したい」と思う瞬間にも、何らかのカンが働いているはずです。それと同様に、応募者は企業との最初のコンタクトの場面でカンを働かせ、第一印象から受けた会社のイメージを膨らませています。
自動車部品の製造を行うD社は、そのことを理解し、採用場面に様々な工夫を取り入れている企業。たとえば書類選考で興味を持ち、競合他社にも応募しているかもしれない人材に必ず面接に来てもらえるよう工夫し、また、面接で来社する段階からB社に好意的になってもらえるよう工夫しています。
通常、面接日時の案内を書面で連絡する際には、会社案内や地図などを同封するまではどの企業にも共通していることかもしれません。しかしD社は、そこに直筆の手紙を添えます。しかもそれは、配属先の先輩によって書かれたもので、「もしご縁があったらこんなプロジェクトを一緒に完成させていきたいですね」などと書かれている。
転職に成功するか失敗するか、常に不安を抱えている転職活動中の人間ならば、こんな対応をしてくれる企業に好意を持たないわけがありません。こうなると面接に向う足取りも軽くなり、もし、同日程で他社の面接が舞い込んだとしてもD社へと向う気持ちに揺らぎはないはずです。
そして「18:00以降は正門を閉じてしまうので、警備室に声をかけてください」という書面の案内通りにした応募者は、「○○さんですね、お待ちしていました」と守衛さんにまで歓迎された…。
まるで一流ホテルのサービスのような対応に触れた応募者は、面接前段階ですでにD社のファンになってしまうものです。
相手のちょっとした態度、言葉、気づかいから“ピン”ときて、企業の印象として膨らんでしまう大切な接触の場。書面のように必ずしも人同士が対面する場面とは限らず、また、そこでの対応が、気持ちを惹きつけるか遠ざけるか、そのポイントとなることを忘れるわけにはいきません。
「早くよい知らせを」と、先に書類選考が通ったことを電話で知らせるのも応募者にとっては嬉しいことですし、在職中の応募者には面接日時を選択できよう複数の日程を用意しておくのも親切です。人事担当だけでなく、配属先となる現場の社員、役員、社長などと協力体制を敷いて採用活動にあたると、できることも増えていきそうです。
いずれにしても、会社のソフト力を発揮できる採用プロセス場面。御社らしさを形にするとしたら、どんな対応になるでしようか。まずは自分が応募者の気持ちになってみる。その基本から考えてみるのも、今後も続く採用にとっては遅いということはないし、重要なことです。
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