同業界・同職種での実務経験が無いと、即戦力としての活躍を期待するのは難しい。景況感が厳しくなるに従って、中途採用(キャリア採用)を行う企業側が、以前にも増して強く意識している事のようです。
商品を扱う為にかなりの専門知識が必要であったり、流通の仕組みが独特であったり…。また、これまで業界内で築いてきた人的ネットワークや取引先との関係を転職後も続けて活かしていって欲しい、という希望もあり、採用するならば事情をよく知る同業界・同職種の経験者を採用する、といった具合にです。
しかし、この傾向が特に強い業界でも、そうではない事例は増えてきています。例えば、ある食品メーカーの話。全く異なる旅行業界での法人営業経験者を採用し、大成功しています。
旅行業界の営業といえば、人を楽しませる旅を企画・提案し、実際の現場で喜んでもらう事に全力を注ぐ仕事。“顧客のかゆい所に手が届く”キメ細かなサービスが出来る人材として、最近では営業を求める様々な業界からも注目されています。しかも、環境が厳しい中、実績を築いている営業となれば、どの企業もそのノウハウ・手腕には興味津々。この食品メーカーの人事も、書類選考・面接を通しその人物の営業能力の高さを実感し、採用を決めたというわけです。
その営業は、売り場の充実=顧客拡大=売上アップと捉え、消費者の視点をとても大切にした販売促進活動に注力したと言います。帰宅後、パソコンで自社商品を使ったレシピを作り、担当の大型スーパーで時には自ら店頭に立ち主婦を相手に商品PRする…。ほんの少し前まで一消費者だった感覚を仕事に応用させ、さらにサービス精神旺盛な旅行業界でのマインドも継続。取引店の店長とコミュニケーションを築きながらも、消費者という一番の存在を忘れない仕事ぶりが成果を出し、他の営業にも影響を与え出したのです。
最初は、「全く型破りな」としか捉えられなかったこの採用も、「要は必要な能力が一致していれば業界経験などに縛られる事はない」という考え方に変化。この食品メーカーでは、これまで畑違いである事を理由に能力の高い人材を見逃していたのでは…と、採用に慎重をきすようになったと言います。
このような可能性はいたる業界、企業にも考えられます。職務経歴書を見て一見共通点が薄いように見えても、実は仕事に必要とする能力は共通している…。何か引っ掛かる点があれば書類選考を通過させ、面接してみる事をお薦めします。断ってしまえばそこで終わり。一度だけでも機会が出来れば“意外な共通点” を見い出すチャンスがさらに増えるのかもしれませんから。
とはいうものの、実際は多数の応募者の中から、書類選考をする必要があり、上記の可能性があることは理解しているが・・なんらかの足がかりになる情報で判断したいというケースが多いのが現実かと思いますが、少しチャレンジして頂ければと考えます。
●採用成功ナビの2つの特長
最適な採用手法をご提案!
様々な企業が自社に合う
人材の採用に成功している
豊富な採用実績!
多岐にわたる採用事例から
自社に似たケースが探せる
すぐに採用を始めたい方も。まずは相談してみたい方も。
ご相談は無料ですので、お気軽にお問い合わせください。
中途採用情報メルマガ(無料)を定期的にお届けします。
貴社の事業成長に少しでもお役に立てられれば幸いです。