キャリア採用を行う企業が、応募者に最も期待しているのは「即戦力と成り得るスキル」。ここ数年活況になっている第二新卒採用を除けば、企業は社会人採用に際して、第一番にこの項目を挙げます。そして中でも特にデリケートな管理職採用。在職社員の納得が得られないと採用後の組織のまとまりや業績アップに悪影響を及ぼす要因にもなり兼ねない為、採用時には特に慎重になります。
一方の転職者側にとってもそれは同じです。転職はある意味、今まで構築してきたものを捨てて新しいステージに挑む行為。自分のスキルを活かせる場か、そして正しい評価を得られる場所かを慎重に検討した上で転職を決意します。
今回、女性管理職の転職事例をご紹介するために遡って調べた結果、男女差による転職への考えに大きな違いはないことが分かりました。女性管理職が転職する理由の代表的な答えは「自己成長を追求したい」という非常に前向きなもの。あえて挙げるとすれば、「やりたいことができるならば、給与や肩書きにはこだわらない」とする思いが、若干男性よりも強いということです。
38歳のAさんは、広告会社の営業として部長職にまで昇りつめ、直近では人材育成システムの開発を行っていた人物。「専門分野だと胸を張れるスキルを強化するため」に1000万円以上の年収を捨てて転職を決意しました。出会ったのは、教育商品を専門に開発する企業のマネージャー求人。実は「35歳までの男性の採用」を予定していた企業にAさんをご紹介したところ、人材育成システムの開発というベストマッチな経験があり、尚かつキャリアに対する自信と「逞しさ」があり社風に合うと、入社が決定しました。
Bさんは大手食品メーカーで開発の仕事をしていた人物ですが、その会社が特定食品のメーカーのため、開発領域を広げていくために転職という手段を選びました。転職を決めたのは欠員による求人をしていた中堅食品メーカー。営業とマーケティングの役割を担い、さらにマネジメント経験があることを条件とした、かなり難易度の高い求人でした。しかしBさんは、大手メーカーで戦略的な開発業務を行ってきた事から、企業はそのノウハウが会社にプラスになると採用を決定しました。Bさんは36歳。これも35歳までの求人枠を越えた採用でした。
予定していた性別や年齢の枠を越え、女性リーダーを迎えた企業。「まず面接で会ってみよう」という一歩が、会社にとっても本人にとってもプラスになる採用に繋がったようです。
圧倒的に少ない日本企業における女性管理職比率。みなさんの会社には、現在何人の女性リーダーがいらっしゃるでしょうか? 係長相当職で11%、課長相当職で5%、部長相当職で2.7%を越えていたら(※)、その割合は2004年時点の日本企業の平均を上回る数字です。
但し、上回っていたとしても、アメリカやイギリスとは比べ物にならない低い数字。能力を持った女性はまだまだ市場に、そして社内にも埋もれているかもしれません。まずは出会いを逃さないために企業が出来る事は、社内で頑張っている女性に男性と平等にチャレンジするチャンスを与える、またはキャリア採用においてはスキル重視で面接するといった、女性にチャンスを提供する事だと思うのですが、いかがでしょうか。
※内閣府「平成17年版男女共同参画白書」より
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