採用成功事例 vol.11人口減少に悩む秋田の農林業の町が
地域おこしの核となる人材を町外から採用

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秋田県藤里町 総務課 企画財政係 斎藤 孝子様

秋田県藤里町

総務課 企画財政係 斎藤 孝子様

業種 官公庁
エリア 北海道・東北
従業員数 1~100名

募集内容

  • 求人内容Webや地域コミュニティ紙で、藤里町の魅力を広く深く発信する記者兼編集長と、地域を盛り上げ、支援していくコーディネーター
  • 採用課題人口減少と高齢化に加え、活性化策も財源不足により衰退の傾向にある厳しい状況の中に飛び込んできてくれる人が必要

利用サービスと結果

  • ・リクルートキャリアの全面支援のもと、東京で募集説明会を開催し、幅広い人材にアプローチできた
  • ・業界屈指の登録者数・応募数だからこそ、条件に合う求職者とつながることができた
  • ・さまざまな職種から50名程度の応募を集めることができ、3名の採用に成功した

地域コミュニティの維持と活性化には、町民の心をつなぐ地域新聞が必要だった

秋田県の最北端に位置する藤里町は、世界自然遺産・白神山地の麓に広がる豊かな自然に囲まれた、人口3600人あまりの町です。全国の都道府県の中で最も人口減少率が高い秋田県の中でも、人口減少率が最も高く、人口減少を食い止めることが藤里町の長年の課題となっています。人口増につながるUIターン希望者を発掘するため、地域の活性化と、地域住民の元気な姿を発信する人材を採用する方法として「リクナビNEXT」を活用しました。

林業と農業で栄えてきた藤里町ですが、現在は町内に林業の会社が1社のみ。農家も大半が町外の会社で働く兼業農家です。高速道路や鉄道がないため企業誘致は難しく、農林業以外の産業もありません。こうした環境から、この50年間で人口は約半分に減少。65歳以上の高齢化率は42%に達しており、死亡者数が出生者数を上回る“自然減”が避けられない状況です。転出者数が転入者数を上回る“社会減”を食い止めるには、UIターン希望者を発掘する必要があります。そこで、町の魅力やいきいきと暮らす町民の姿を発信し、「地元に戻りたい」「暮らしてみたい」というUIターン希望者を増やそうと考えました。

高齢化が進む町民にも馴染みやすい情報発信や住民交流の手段として選んだのは地域新聞の復活でした。かつて藤里町には、地域の小さな出来事や町民の頑張る姿を伝える新聞社がありました。社長が1人で取材から編集、印刷、配布まで行っていたのですが、数年前に他界され廃刊となってしまいました。あたりまえにあった地域新聞がなくなって、地域のつながりが希薄化していくことに対する危機感から、町が地域新聞を発行し、全世帯に配布することを決めました。しかし、取材から企画、発行までを手掛ける肝心の人材がいません。この、町民どうしをつなぐ重要な役割を担う人材募集の方法を模索している時に出会ったのが「リクナビNEXT」でした。他県の自治体が総務省の『地域おこし協力隊』を利用して人材を募集しているのを見つけ、藤里町でも「リクナビNEXT」を利用することに決めました。

都市部からのIターン希望者がターゲット
コミュニケーション力とバイタリティに期待

求めていた人材は2名。1人は、地域・住民の情報共有を担う地域コミュニティ紙の編集・発行に携わる、記者兼編集長です。地域の人や物に着目し、藤里町の魅力を広く、深く発信する仕事です。ホームページなど、インターネットを利用した情報発信も担当します。もう1人は、地域力の維持・強化に取り組むコーディネーター。地域活動に参加しながら、地域のニーズや課題をすくい上げ、実現、解決に取り組むなど、地域のコミュニティ活動を盛り上げていく仕事です。伝統文化を支援する活動も担当します。2人は、地域のお宝の発掘と活用に関する活動や、地域の行事やイベントを支援する活動、耕作放棄地の活用や里山づくりといった景観整備に関する活動、協力隊としての自主的振興活動など、地域おこし活動で協力し合うことになります。

募集条件では、学歴、経験、性別は不問としました。必須条件は普通自動車免許とパソコンの基本スキルのみ。編集経験は必須とせず、企画やアイデアを考えることが好きな方であれば歓迎としました。それよりも重視したのは人物像です。町について深く知り、愛着心を育める人、地域の想いをつなげる人材を求めました。地元に溶け込んでほしいから、底抜けに明るく、誰とでもコミュニケーションを取ることが得意であることが大前提。町にとっても未知の取り組みですので、熱さとガッツで乗り切るバイタリティも必要でした。

地域おこし協力隊の条件は町外の人材。いかにして全国に想いを発信するか

今回の募集は、総務省の助成金を利用したもので、都市住民の受け入れが前提となっており、他県からのIターン人材である必要がありました。「リクナビNEXT」掲載前の当初は、地方移住・交流情報のサイトや、地方新聞、関東エリアの新聞の求人欄を利用したのですが、ほとんど応募が集まりませんでした。ようやく応募が来ても、求める人材になかなか出会えず、採用方法の転換を迫られていました。近隣町村でも『地域おこし協力隊』を募集していましたが、応募は2~3人程度だったそうです。そんな近隣町村と比べても、藤里町は人口減少と高齢化に加え、国の施策に基づく活性化策も財源不足から衰退の傾向にあり、地域の個性が薄れ、地域の活力やコミュニティ活動が停滞しています。

こうした厳しい環境の中にあえて飛び込みたいという限られた人材を探し出すには、全国の幅広い層に向けて求人情報を発信する必要がありました。その点、「リクナビNEXT」は業界屈指の閲覧数を誇り、登録者数も多く、検索項目が充実していたからこそ、地域の活性化や地域の魅力を発信する仕事に興味がある人材から見落とされることなく、つながることができたのだと思います。

リクルートキャリアの全面支援のもと、東京で説明会を開催
逐次アドバイスを受けながらスムーズに選考

「リクナビNEXT」での募集に際して、リクルートキャリアの全面支援のもと、リクルート本社がある東京駅丸の内のビルで募集説明会を開催しました。反響は予想以上に大きく、幅広い人材にアプローチすることができたと思います。家族連れやご夫婦での移住を検討してくださっている方や、職種のほうも青年海外協力隊員、テレビ番組の制作スタッフ、広告代理店の方など、結果的に50名程度の応募が集まりました。東京での1次面接、書類選考、藤里町での2次面接を経て、3名の採用に成功。記者で採用した人材は、これまで東北を訪れた経験がなかったそうですが、「藤里町で起きていることを、藤里町の中の人に発信する」というメッセージに共感してもらい、採用することができました。コーディネーターは、地元にゆかりのある人材を採用することができました。今は地域新聞の復活に向けて順調に取材が進んでいます。

今回、転職サイトを利用した採用は初めての経験でしたが、リクルートキャリアの営業担当の方に逐次アドバイスをもらいながら進めることができました。併せて、「リクナビNEXT」の機能面でもプッシュメールや登録情報の閲覧機能などは満足のいくものだったと思います。

秋田県藤里町は「リクナビNEXT」で採用に成功しました!

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