リクルートエージェントでは、転職を実現したビジネスパーソンに、転職活動全般にわたるその時々の意識や行動の決め手となった事項を調査する「転職世論調査」を定期的に行っています。今回はその最新の調査結果をご紹介すると同時に、そこから見えてくる転職者心理と最近のキャリア採用の動向を交え、採用ノウハウとしてお届けする最終回です。「転職後にとまどった事」を題材に、キャリア採用者に入社後、早い段階で戦力になってもらうための工夫についてお届けします 。
※「第七回転職世論調査」
実施期間:2006年8/24(火)~8/29(火)まで
対 象:リクルートエージェントの登録者で、何らかの手段で転職を実現した方4686名(うち回答者2157名*回答率46%)
調査方式:Webを使ったアンケート
転職後にとまどったこと(複数回答)
入社後、早期戦力化を期待されるキャリア入社者。しかし最初に訪れる壁は、転職先企業のこれまでと違った風土や仕事の進め方そのもの。どんなに柔軟性のある人材でも、不可解な社内用語が飛び交い、誰がどの部署でどんな役割を担っている人なのか分からない環境にポンと置かれたなら、実力を発揮する余裕など持てません。
「不安なく意欲的に働ける環境」を保たれてこそ発揮できる本来の実力。採用企業がいかに上手くこの状態を作れるかが、キャリア採用の成功に大きなウェートを占めることは言うまでもありません。そしてその状態を作るのは決して難しい事ではありません。社員や上司のちょっとした配慮、気遣いで出来る事もあります。
例えば、初出社日から配属部門のメンバー全員が名前で呼びかけてくれた。机を並べる同僚が「社内見学に行こう!」と声をかけてくれた、トイレや昼食をとれる場所を案内してくれた。業務上関連性の強い部門に新しいメンバーですと紹介してくれた…。こんな行動によって「自分は歓迎されている」と実感する事ができ、不安が払拭され意欲的になれるといいます。
もし社内に転職経験者がいれば、その社員から入社当初の戸惑いを聞き、どんなフォローが嬉しかったか聞いてみるのもいいでしょう。大々的な歓迎パーティや研修などのイベント事ではなく、上司や仲間のちょっとした対応、言葉使い、笑顔だったりする事が意外と多いかもしれません。
さて、仲間として歓迎する雰囲気作りが出来たとしても、入社前に聞いていた仕事内容や条件が実際には違った、となるとこれは問題です。内定時の確約書類などをきちんと確認する等して、早い段階で入社者の誤解を解く必要があります。
もっとも、そうした事は入社者からは言いにくい事。何も相談されず、結局、入社間もなく退職してしまうような事態になれば両者にとって大きな痛手となります。入社1週間、1カ月、3カ月を目安に、人事担当が面談を行い仕事現場での事や、心の動きなどについて話し合う時間を設けるのもトラブル解消に役立ちます。
そして何より心強いのが、入社者の直属上司の協力です。朝の15分でも夕方の15分でも構いません。毎日のミーティングを定例化して、やるべき業務、反省点や成果、疑問点の解消などを毎日繰り返す事が、転職者の最大の不安解消に役立ちます。もし上司が多忙でそれが難しい場合は、「専任の教育担当」の先輩社員をつけて、同様のミーティングを行う事をお薦めします。
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