転職者意識調査から採用ノウハウを探る その1

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30代の転職では、7割が家族に相談する。利害関係者の多い人物の採用をどう成功に導くか。

転職活動全般を通して、支えになってくれた人は誰ですか?

※転職者2100人への意識調査より
2005年1月27日~2月9日、Webによるアンケートを実施。
対象/リクルートエージェントの登録者で、何らかの手段で転職を実現した2100名(うち回答者1182名/回答率56%)。

面接で意気投合した企業側と応募者。その時点では「採用したい」「入社したい」という両者の意思が揺らぎないものと実感できたはずなのに、後日応募者から内定辞退という、意外な返事が返ってきた…。
実はこの展開、決して珍しいことではありません。

リクルートエージェントで実施した転職者の意識調査を見てみると、年齢による行動パターン・志向の違いが伺えます。たとえば「転職活動を通して支えになってくれた人は誰ですか?」との質問に、20代の6割が友人と答え、30代の7割が家族という回答。

つまり、転職によって生活環境が変わるかもしれないため、配偶者や子供、家のローンなど、抱えるものが増える年代になると、家族と相談し一体となって転職の結論を出す、という行動が主流になってくるのです。30代は20代ほど身軽ではなくなり、自分勝手な判断だけで転職を決めることはできなくなるというわけです。

冒頭の内定辞退の連絡を受けたA社は、まさに30代中盤の営業経験者の採用に成功しかけていた企業。間に入っていたリクルートエージェントは、急変した応募者Oさんにその理由を確認してみました。

「年収が下がるので妻に転職を反対されました。」
これが本当の内定辞退の理由でした。

転職することに同意はしていたものの、いざ話が具体的になり、さらには年収という生活に直結する部分に不安を感じた奥さんが、転職を歓迎しなくなったというのです。

しかし、A社の給与形態は、Oさんやその奥さんが思っているものとはちょっと違ったものでした。確かに入社1年目は現職よりも若干下がるのですが、2年目からは実力・成果に合わせて年収アップする仕組みが整っており、経験豊富でスキルも高いOさんは現職に留まるよりも高い年収を得ることができると考えられたのでした。

実際、A社にいる同年代の社員の年収はOさんよりも高く、これまでA社にキャリア入社した人のほとんどが年収アップを実現させているのです。

そこでリクルートエージェントは、A社の給与制度の仕組みをOさんに説明。結論はどうなるにしても、正しい情報を知っていただくことでせっかくのチャンスを逃さないで欲しいと考えたのでした。するとそれを知ったA社は「もし面談の場をセッティングしていただければ、資料をお見せしながら私たちからも説明させていただくのですが」と、嬉しい提案をしてくださったのです。

給与金額さえクリアできれば何をおいても転職したいというOさんの本音。スキル・人物タイプとしても申し分なく、現場の責任者も役員もOさんを採用したいという意見で一致しているA社。
ここでもう一度両者が歩み寄り面談を行ったことが奏功し、無事、家族も納得の転職成功に至りました。

「なにかが原因となって転職を迷っているようだ」…。採用したい応募者に迷いが見られるような時は、その人物が身をおく環境について考え、応募者の立場になって理由を聞いてみるのも大切なことです。Oさんの事例のように、事実を理解しあえれば解決できる内容なら、せっかくの人材を失うこともなくなります。

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