採用成功事例 vol.14知床の公益財団法人が事務職経験者を幅広く募集
厳しい環境に飛び込んでくれる人材を道外から採用

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公益財団法人 知床財団 事務局次長(保護管理部門) 寺山 元様

公益財団法人 知床財団

事務局次長(保護管理部門) 寺山 元様

業種 公益財団法人
エリア 北海道・東北
従業員数 1~100名

募集内容

  • 求人内容森づくりを担当する自然復元係の職と、総務・経理職の募集
  • 採用課題自然復元職は特殊な業務のため、覚悟を持った人材から応募があったが、選択肢が日本中にある事務職は、インフラの不便な知床では転職先に選んでもらいづらかった

利用サービスと結果

  • ・最小の広告枠であるN1で掲載して、知床財団の求人をわざわざ検索して見つける作業を加えることで、覚悟を持った人材を集められた
  • ・検索条件の設定を詳細に行い、求人を見つけてもらえるように工夫した
  • ・知床まで来てくれる人とは全員と面接を行い、結果として知床を楽しむことができ、かつ能力もある理想的な人材を採用できた

世界遺産登録をきっかけに業務内容が多様化。ニッチな人材を全国から募る

知床財団は、北海道東部に位置する知床国立公園において、公園施設の管理運営や生態系の保全を行っている公益財団法人です。知床は年間160万人が訪れる国内有数の観光地。2005年に世界自然遺産に登録された貴重な自然を、将来にわたって守り伝えるために、様々な仕事に取り組んでいます。多様な業務に対応できる人員体制を整えるため、「リクナビNEXT」を活用し、事務職から自然保護に携わる専門職まで、全国から幅広い人材の採用に成功しました。

地元の斜里町が、「しれとこ100平方メートル運動」をスタートさせたのは1977年のことです。乱開発の危機にさらされていた知床国立公園内の開拓跡地を寄付金で買い取り、原生の森を復元させようという、日本の自然保護運動の草分け的活動でした。1988年、この運動の拠点となる「知床自然センター」の管理運営を中心に、公園利用者への情報提供、自然体験プログラムの実施、現場業務を担う人材の育成など、知床の自然の保全と活用に取り組む実働組織として斜里町の出資により設立されたのが知床財団です(2007年からは羅臼町も出資)。

事業領域は年々多様化しています。設立からしばらく事業の柱の一つであったガイド事業部門は2005年の世界自然遺産登録後に独立、現在の主力事業は野生動植物の調査研究・保護管理、森づくり、ビジター施設の運営などです。また、2011年の知床五湖への利用調整地区制度の導入など、国立公園の利用システムの提案や改革などにも注力。こうした事業の変遷に伴い、必要な人材を随時採用してきました。知床の知名度の高さもあり、以前はホームページに採用情報を掲載するだけで充足していましたが、昨年は以前ほど応募が集まらず、タイムリーな人材採用が難しくなっていました。私は前職の辺境地系専門旅行会社で人事担当として「リクナビNEXT」を利用したことがあり、希少な人材の採用に成功した経験から、「リクナビNEXT」への参画を決めました。

全国のIターン希望者に発見されやすいように、検索ワードを詳細に設定

「リクナビNEXT」を初めて利用したのは2013年末です。この時は、森づくりを担当する自然復元係と、総務管理係を募集しました。

自然復元係は知床財団ならではの職種であるため、人材要件をピンポイントで絞り込むことが困難でした。そこで、必須条件は普通自動車免許のみ。動植物の知識や、農林業や土木・建設関係などの業務に従事した経験、アウトドアレジャーの経験などを歓迎条件としました。ただし、当財団は寄付金で運営されており、限られた予算で有効な採用を行う必要があるため、広告サイズは最小のN1に。その代わり、リクルートキャリアの営業担当の方と相談しながら検索条件の設定に時間をかけました。チェーンソーや重機での作業経験、パソコンでの地理情報システムの知識など、業務に少しでも関わる経験やスキルを持つ人材に検索してもらえるよう、造園業での経験からGISソフトのスキルまで、多様な条件を加えました。

道内だけでなく、全国から人材を採用したいという狙いもあります。当財団は野生動物の管理手法や、国立公園の利用の仕組みなどに、先駆的な手法を提案してきました。それらの手法を企画し、斜里町や羅臼町、環境省、林野庁などに提案することで新たな受託事業を獲得してきた歴史があります。様々な才能を持った人材を集め、企画実行力に磨きをかけるため、北海道へのIターンを希望する人材を歓迎していることをアピールしました。

魅力も厳しさも理解した上で決断を!まずは知床を訪れてもらいたい

自然復元係に比べ、総務管理係の採用は難航しました。特殊な職種が多い知床財団の中で、総務管理係の業務は、施設の修繕計画や業者手配、電球交換などの施設管理と帳簿管理などの経理業務が中心。一般的な総務・経理の仕事です。経験があれば財務や情報システム管理も任せたいと考え、2013年末の募集では、バックオフィス業務を幅広く経験している人材を募集しました。

知床の雄大な自然の中で働く魅力をアピールした結果、応募は非常に多かったのですが、採用に至らないケースがほとんど。自然復元係は特殊な職種であるため、最寄りの映画館まで車で2時間以上かかり、冬は暴風雪で陸の孤島になることもある土地で働く覚悟を持った人材から応募が集まりました。しかし、選択肢が日本中にある事務職の場合、現状の生活レベルを保つことが難しいとなると、なかなか転職先に選んでもらえません。ようやく採用した人材も理想と現実のギャップから、1年で退職してしまいました。

そこで、2014年末の再募集では、できるだけ多くの人と会うことを第一に考え、必須条件は総務または経理の経験のみとしました。そして、知床まで面接に来るだけでも大仕事ですから、来てくれる全員と面接。面接では、ご家族の了承を得ているか、生活の不便さは問題ないかを念入りに確認しました。結果的に道外出身で、総務から経理、人事、情報システムまで幅広い経験を持つ理想的な人材を採用することができました。

知床で働く覚悟を持った人材を絞り込めたことに確かな手応え

北海道へのIターンを志す、覚悟を持った人材を、全国から広く集めることができたのが「リクナビNEXT」のメリットだと思います。これまでスタッフが辞める理由のひとつが、生活インフラの不便さでした。北海道へのIターン希望者は多いのですが、総務管理係のような事務職の場合、札幌などの都市圏で働いた方が快適ですし、大自然も満喫できるため、覚悟が弱い人では長続きしません。小さな広告枠で掲載したのは、予算が限られていたこともありますが、知床財団の求人をわざわざ検索して見つける作業を加えることで、覚悟を持った人材を集めたいという想いもあったからです。

その点、多様なスキルを持った登録者が全国に600万人以上もおり、検索機能が充実している「リクナビNEXT」だったからこそ、知床で不便さを楽しみながら働きたいというレアな人材に出会うことができたのだと思います。

また、「リクナビNEXT」の利用は、当財団を多様性のある組織に変える契機になるのではと感じています。これまでのように、入社前から知床財団のことをよく知る人ばかりではなく、知床財団の存在を知らなかった人、生活インフラが整っていない環境で働くのも面白そうだと考える人が加わることで、組織が活性化し、ブレークスルーをもたらしてくれることを期待しています。

公益財団法人 知床財団は「リクナビNEXT」で採用に成功しました!

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